Kyndryl(キンドリル)は、ITインフラストラクチャプロバイダーとして、Nvidia(エヌビディア)と提携し、ビジネスリーダーがAI駆動のプロジェクトを効果的に実施できるよう支援しています。C-suiteの幹部たちは生成AIに対して期待を寄せていますが、その真の可能性を引き出すには依然として不安が残ります。この協力により、企業は開発を加速し、実用的な応用を実現するための必要なツールを手に入れることができます。
今回の提携はKyndrylにとって初のNvidiaとの協業ですが、同社はAIとクラウドインフラの統合において豊富な経験を有しています。今年2月には、KyndrylはGoogle Cloudとも提携を発表し、GoogleのCortex FrameworkやGeminiとサービスを連携させました。
Nvidiaの高速計算およびソフトウェアプラットフォームを利用する企業は、Kyndryl Bridgeにアクセスでき、ITプロジェクトの管理に必要なデータ駆動の洞察と専門知識を得られます。また、Kyndryl Consultでは、生成AIアプリケーションのテストと展開に特化したサービスを提供しています。さらに、Kyndrylの顧客は、データ最適化のためのRetrieval-Augmented Generation(RAG)を実装したい企業に不可欠な大規模言語モデル用のNvidiaのNeMoプラットフォームやNIM推論マイクロサービスを活用できます。
Nvidiaのエンタープライズソフトウェア担当副社長、ジョン・ファネリは「生成AIがさまざまな業界の生産性と洞察を向上させる中で、多くの組織はAIアプリケーションを迅速に業務に組み込むための専門的な指導が必要です」と述べています。「KyndrylのソリューションとNvidiaのフルスタックAIの統合に関する専門知識は、顧客がAI戦略を迅速に構築し、拡大するための強力な支援となります。」
生成AIプロジェクトを商業化しようとする組織にとって、スピードと専門知識が欠かせません。従業員が職場でAIを利用している一方で、経営者はこの技術をビジネス成長に活用するのが困難だと感じることが多いです。キンドリルのグローバル戦略提携担当シニア副社長、ジョバンニ・カラーロは、Nvidiaとの提携が「顧客がAIの旅を通じて信頼できるAIフレームワークを構築するためのノウハウ、専門知識、革新的なサービスを提供する」と強調しました。
要約すると、KyndrylはNvidiaのクライアントにAIプロジェクトを効果的に試験および展開するためのリソースを提供し、NvidiaはKyndrylのクライアントに高度なAIハードウェアとソフトウェアを供給しています。
キンドリル ブリッジのソフトウェアエンジニアリング担当副社長、ヒダヤトゥラ・シャイクは「NVIDIAの生成AIソフトウェアとKyndrylの能力を結びつけることで、顧客がハイブリッドIT環境でAIを統合する際に直面する重要な課題を解決するための独自のポジションを確立しています」と述べています。