非開発者のためのデータ活用ガイド:VectaraポータルでAIチャットアプリケーションを構築する方法

Vectaraが生成AI開発を簡素化するポータルを発表

Vectaraは、情報検索拡張生成(RAG)の先駆者として新たに「Vectara Portal」を立ち上げました。このオープンソース環境は、データとインタラクションするAIアプリケーションを誰でも構築できるように設計されています。

多くの商業ソリューションが瞬時にドキュメントの洞察を提供する中、Vectara Portalはそのユーザーフレンドリーなアプローチで際立っています。技術的な専門知識がないユーザーでも、数回の簡単なステップで自身のデータセットを活用した検索、要約、チャットアプリケーションをコードなしで作成できます。

非開発者の可能性を解放

このツールは、ポリシー管理から請求書検索まで、さまざまな組織作業の向上に寄与することが期待されています。ただし、限られた顧客とのベータテスト段階にあるため、そのパフォーマンスはまだ評価中です。

Vectaraの開発者関係責任者であるオファー・メンデレヴィッチは、Portalがもたらす影響についての見解を述べ、Vectara独自のRAG-as-a-serviceプラットフォームとの統合が非開発者の間での採用を促進することを期待しています。ユーザーがどのような革新的なアプリケーションを生み出すかを観察することに胸を躍らせていると語りました。

Vectara Portalの機能

Vectara Portalは、ホストアプリとしてもオープンソース提供としても機能し、ユーザーはカスタマイズ可能なポータルを作成し、特定のオーディエンスと共有できます。

始めるには、Vectaraの認証情報を使用してPortalアカウントを作成し、Vectara ID、APIキー、OAuthクライアントIDでプロフィールを設定します。プロフィール設定後、「ポータルを作成」ボタンをクリックして、アプリの名称、説明、機能(セマンティック検索ツール、要約アプリ、会話アシスタントなど)を入力します。

使いやすいPortal管理画面では、作成したポータルにアクセスし、設定を調整し、ドキュメントをアップロードしてアプリを特定のデータ要件に合わせてカスタマイズできます。これらの文書は、VectaraのRAGプラットフォームによってインデックスされ、正確で誤情報のない応答が生成されます。

「このプラットフォームは、強力な情報検索エンジンと最先端のブーメラン埋め込みモデルを備えており、応答の質が向上しています」とメンデレヴィッチ氏は述べました。ノーコードであるため、クリエイターは数回のクリックで迅速に生成AIアプリケーションを開発できます。

ポータルが設定されると、バックエンドがユーザーのVectaraアカウント内のアップロードされたドキュメントに関連する「コーパス」を構築します。このコーパスにより、VectaraのRAG APIはクエリを効率的に処理し、最も関連性の高い回答を提供します。

クエリ処理中、Vectaraはまずユーザーの問い合わせに関連するドキュメントの主要なセグメントを特定(情報取得ステップ)し、次にこの情報を大型言語モデル(LLM)に送信します。ユーザーは、Vectara独自のモッキンバードやOpenAIのモデルなど、複数のLLMオプションから選択可能です。

「Vectara Scaleの顧客向けには、Portalは我々のプラットフォームの最適な機能、最も効率的なLLMを統合しています」とメンデレヴィッチ氏は付け加えました。アプリはデフォルトで公開されリンク経由で共有可能ですが、特定の個人へのアクセス制限も可能です。

企業採用の促進を目指して

Vectaraは、ホストバージョンとオープンソース形式のノーコードプラットフォームを通じて、より多くの企業ユーザーが多様なユースケース向けの強力な生成AIアプリケーションを作成できるようにすることを目指しています。これにより、サインアップ数が増加し、主力のRAG-as-a-serviceの提供に対する関心が高まることを見込んでいます。

「企業のクリエイターはRAGを魅力的なユースケースとして見出すでしょう。我々は、Vectaraのエンドツーエンドプラットフォームの潜在能力を体験してもらいたいと考えています。Portalはその理解への鍵であり、製品マネージャー、ゼネラルマネージャー、Cレベルの幹部にとって価値ある資産となるでしょう」と述べました。

Vectaraは、5000万ドル以上の資金調達に成功し、Obeikan Group、Juniper Networks、Sonosim、Qumuloなど、約50社の顧客にサービスを提供しています。

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