データスタックス、Nvidiaの支援で企業をAI「開発地獄」から救うことを目指す

DataStaxは、企業のAI開発者による増大する需要をサポートするため、データプラットフォームを拡張しています。今日、同社はNvidia AIとの共同開発により、新しい「DataStax AI Platform」を発表しました。このプラットフォームは、DataStaxが既に提供しているデータベース技術を統合しています。具体的には、クラウドネイティブアプリケーション向けのDataStax Astraや、自己管理型展開のためのDataStaxハイパーコンバージドデータベース(HCD)が含まれています。また、Langflow技術も搭載されており、AIワークフローの作成を簡素化します。Nvidiaの企業AIコンポーネントがこのプラットフォームを強化し、組織がより迅速にモデルを構築・展開できるようになります。統合には、NeMo Retriever、NeMo Guardrails、NIMエージェントブループリントが含まれています。

DataStaxによると、このプラットフォームはAI開発時間を60%短縮し、AIワークロードを既存のソリューションの19倍の速度で管理可能です。「生産までの時間が重要で、システムの構築には時間がかかることが多いです」とDataStaxの製品責任者エド・アナフ氏は述べています。「多くの組織が開発地獄に陥っているのです。」

LangflowがエージェントAIをどう支えるか

Langflowは、DataStaxの視覚的AIオーケストレーションツールであり、新しいAIプラットフォームにおいて重要な役割を担っています。開発者は、コンポーネントをキャンバスにドラッグ&ドロップすることで、AIワークフローを視覚的に構築できます。これには、DataStaxやNvidiaからのデータソース、AIモデル、処理ステップなどのさまざまな機能が含まれており、複雑なAIアプリケーションの作成が簡素化されます。「Langflowは、DataStaxのすべての機能とAPI、およびNvidiaのコンポーネントやマイクロサービスを視覚的要素として統合して、相互に接続しインタラクティブに実行できるようにします」とアナフ氏は説明しました。

Langflowは、DataStaxプラットフォーム上でエージェントAIを可能にします。アナフ氏によると、このプラットフォームは以下の3つの主要なエージェントタイプをサポートしています:

- タスク指向エージェント:ユーザーの好みに基づいて旅行アプリでのバケーションパッケージの組み立てなど、特定のタスクを処理します。

- 自動化エージェント:API通信を通じてタスクを管理し、ユーザーの直接的な入力なしに自動化されたワークフローを促進します。

- マルチエージェントシステム:複雑なタスクを専門のエージェントに割り当てるサブタスクに分解します。

NvidiaとDataStaxの統合が企業AIにもたらす利点

Nvidiaの技術とDataStaxのプラットフォームがLangflowと連携することで、企業AIユーザーにとって大きな利点が生まれます。アナフ氏は、Nvidiaの統合により、標準化されたNIMマイクロサービスアーキテクチャを介してカスタム言語モデルや埋め込みを容易に呼び出すことができると述べています。

さらに、ガードレールの導入により、ユーザーの安全を守る仕組みが整っています。「ガードレールは、安全でないコンテンツや出力をユーザーやデータベースから遮断するサイドカー型のモデルです」とアナフ氏は語り、開発者やエンドユーザーへの影響を強調しました。この統合は、継続的なモデルの改善もサポートします。アナフ氏は、NeMo Curatorが企業AIユーザーに追加のコンテンツを特定する力を与えると述べています。

全体として、この統合は企業におけるAIの導入を加速させ、コスト効率の良いソリューションを提供します。アナフ氏は、「Nvidiaのエンタープライズスタックは、CPUとGPUの両方でワークロードを実行でき、一般にGPUは速いですが、タスクをCPUにオフロードすることでコスト削減につながる場合もある」と強調しました。

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