Ideogramが8000万ドルの資金調達を発表 – AI画像生成の新たな時代へ
Google Geminiの人種的に多様なAI画像に関する批判を横に置き、ベンチャーキャピタル会社アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)のマーク・アンドリーセン氏らは、新たに競合する画像生成スタートアップであるIdeogramへの投資を強化しました。本日、両社はa16zがIdeogramの8000万ドルのSiriーズA資金調達をリードすることを発表しました。
さらに、a16zのゼネラルパートナーであるマーティン・カサド氏がIdeogramの取締役会に加わります。また、スタートアップは新しい画像生成モデル「Ideogram 1.0」を発表しました。このモデルは「最先端のテキストレンダリング、 unprecedentedのフォトリアリズム、プロンプトの遵守、そして新機能「Magic Prompt」を搭載しています」とのことです。
Ideogram 1.0は現在、企業のウェブサイトで無料提供されており、GoogleまたはAppleのアカウントでログインする必要があります。ユーザーはCompanyのDiscordサーバーを通じて画像生成も可能です。会社は、毎日100枚の画像生成が無料のプランと、月額記費用を提供しています。月額は、400枚の画像生成が可能なベーシックプランが7ドル(年間請求)、無制限の画像生成ができるプラスプランが16ドル(年間請求)となっています。
Ideogramの8000万ドルのSiriーズAには、インデックス・ベンチャーズ、レッドポイント・ベンチャーズ、ペアVC、SVエンジェルなどの投資家が参加。また、a16zの初期支援や、AIXベンチャーズやゴールデンベンチャーズなどの過去のパートナーも含まれています。
テキストとタイポグラフィ生成の進化
Ideogramは元Google BrainのAI研究者によって設立され、2023年8月に登場した際、AI生成画像に統合されたテキストとタイポグラフィを提供し、競合他社のMidjourneyがその機能を欠いていたことから話題になりました。その後、MidjourneyやOpenAIのDALL-E 3もテキスト生成機能を取り入れ、読みやすいテキストを含む画像の生成が標準化され、Ideogramの独自性は薄れています。
それでもIdeogramは、最近のブログでの研究結果を引用し、人間の評価者が同社の成果をMidjourney V6やDALL-E 3の成果よりも好む傾向があると主張しています。
新機能と改善点
Ideogramは、初めに多様なスタイルから選ばせることで差別化を図りました。「3Dレンダリング、シネマティック、絵画、ファッション、製品、イラスト、浮世絵」といったカテゴリがありましたが、現在のプラットフォームでは、様々な縦横比や画像の重み、可視性設定などのオプションが追加されています。また、新機能のMagic Prompt機能もトグルで利用可能です。
Magic Promptツールは、ユーザーが生成したテキストプロンプトを強化し、自動的により詳細で描写豊かな内容にして、質の高い画像を生成します。これはOpenAIのDALL-E 3に似たアプローチであり、ユーザーとAIモデル間のコミュニケーションを改善することを目指しています。
これらの進展は、成長するAIアートコミュニティや潜在的な企業ユーザーにとって期待が持てますが、Ideogram 1.0の導入により、低品質でスパム的なAI画像出力が増加する懸念もあります。この問題は、既にインターネット上で見受けられます。