PerplexityAI、7,400万ドルの資金調達でGoogleとMicrosoft Bingに挑む革新的なAI検索ソリューションを開発

カリフォルニアに本社を置くスタートアップ、Perplexity AIは、AIネイティブな検索エンジンを通じて知識発見の革新を目指し、SiriーズBラウンドで7360万ドルを調達したことを発表しました。この投資はIVPが主導し、NEA、Databricks、Nvidia、Bessemer Venture Partners、Kindred Venturesなどが名を連ねました。また、Amazonの創設者ジェフ・ベゾスや元X社の副社長エラッド・ギル、GitHubのCEOナット・フリードマン、ShopifyのCEOトビ・ルトケ、Vercelの創設者ギレルモ・ラウチなどのテクノロジーのビジョナリーも参加しています。

このラウンドの資金調達により、Perplexityは総額1億ドルを調達し、企業評価額は5億ドルを超える見込みです。新たに得た資本を活用して、AI駆動の検索エンジンを強化し、生成AIや大規模言語モデル（LLM）の時代においてGoogleやMicrosoftに挑戦することを目指しています。

Perplexity AIの特長

長年にわたって検索エンジン市場で優位に立ってきたGoogleやMicrosoftに対し、Perplexityは、AIネイティブの優れた体験を提供することで競争力を発揮します。同社の知識検索プラットフォームは、ウェブインデックスと高度なAIモデルを融合させ、ユーザーの質問に即座に回答します。これにより、複数のリンクや広告、スポンサーコンテンツを辿る必要がない会話型インターフェースが実現します。

さらに、Perplexityは検索結果に関連する情報や引用を詳細に提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。

「誤情報やAIの幻覚が懸念される時代において、私たちは正確性と透明性をAI検索の基盤として重視しています」と、Perplexityの共同創設者兼CEOアラビンド・スリニバスは述べました。「SEOのスパムやスポンサーリンクから離れ、情報を消費し共有するより効率的な方法にシフトして、新たな学習と研究の時代を探求しています。」

ユーザー向けプラン

Perplexityは、デフォルトのAIモデルを使用して検索できる無料版を提供しています。より高度な機能を求めるユーザーのために、20ドル/月でPro版も利用可能です。このプランでは、ユーザーはGPT-4を含むモデルを選択でき、プロジェクトに高度なオープンソースLLMを統合するためのPerplexity APIクレジットへのアクセスを得ることができます。また、同社のインタラクティブな研究アシスタントであるPerplexity Copilotへの無制限のクエリも可能です。

「Copilotは、ユーザーに合わせたフォローアップ質問で検索クエリを洗練させ、完璧なフレーズを使う必要を軽減するジェネレーティブユーザーインターフェースを提供します。この機能は、従来の検索エンジンやチャットボットよりも関連性が高く、包括的な回答を得る手助けをします」とスリニバスは付け加えました。

成長の兆しと前途多難

Perplexityは昨年のローンチ以来、急成長を遂げており、月間アクティブユーザーは1000万人を超え、モバイルユーザーも100万人以上を記録しています。2023年には5億件以上のクエリを処理し、特にCopilotは学術研究者や学生、専門家から人気を集めています。

しかし、この期待が寄せられている中で、Perplexityは「地球上のすべての好奇心に応える」という使命を果たす上での課題を認識しています。GoogleやMicrosoftは数十億人のユーザーを抱え、生成AIを検索エンジンに統合しています。Googleは新しいGeminiモデルを試験運用中で、応答の遅延を40%改善し、Microsoft BingはGPT-4やDALL-E 3を用いて情報検索や画像生成を強化しています。それに対し、Perplexityは広告やリンクで結果を埋め尽くさないという独自の利点があります。

Perplexityが革新を続ける中で、業界の巨人に対抗し、AI時代における知識発見をどのように進化させるのか、今後が楽しみです。