Snowflakeは、全-in-1の生産性プラットフォームであるCodaと提携し、企業向けのデータ活用戦略を強化します。このコラボレーションには、Snowflakeのベンチャーキャピタル部門がすでに2億4千万ドルを調達したCodaに投資することが含まれています。また、新しい統合機能「Snowflake Pack」を発売し、CodaのユーザーがSnowflakeデータクラウドからデータをプロジェクトにシームレスに同期できるようにします。
この提携の目的は、技術的な専門知識がないビジネスユーザーにも直感的なデータ分析と意思決定ツールを提供し、ワークフローの中での利活用を促進することです。具体的な投資詳細は開示されていませんが、CodaのCEOであるShishir Mehrotraはブログ投稿で、Snowflakeが重要な資金調達ラウンドをリードしていることを示唆しています。
SnowflakeとCodaが提供する価値
2014年に設立されたCodaは、企業プロフェッショナルが使用するさまざまなツールを統合し、効率的な作業環境を提供することを目指しています。このプラットフォームは、文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、アプリケーションを統合した共同作業空間を提供しており、現在では4万以上の組織がCodaを利用しています。
Mehrotra氏によれば、「Codaには600を超えるPackがあり、データプラットフォームやFigma、Slackといったコラボレーションツールなど、さまざまな企業ニーズをカバーしています。」これらの統合により、ユーザーは異なるデータソースを統合し、双方向に編集し、カスタムビジュアライゼーションを作成することが可能です。
新しいSnowflake Packを利用することで、ユーザーはCoda内からSnowflakeクラウドのリアルタイムデータにアクセスでき、主要な作業空間を離れることなくコラボレーションやワークフローの開発を進めることができます。例えば、Codaに表示された営業データは、Snowflakeから最新の数値で自動的に更新されます。
Mehrotra氏は、ユーザーがカスタムSnowflakeクエリからのテーブルをCoda文書に統合できることを強調しました。設定が完了すると、ユーザーはデータテーブルをドラッグ&ドロップすることで、新たなアプリケーションを簡単に実現できます。「これらのPackはCodaのインターフェイスにおける直感的なビルディングブロックとして機能し、技術的なスキルに関係なくデータをチャートに変換したり、データ列を追加したり、ワークフローや自動化を実施したりできるようにします。」
ビジネスユーザーへの利点
提携は新たに始まったばかりですが、一部の顧客はすでに早期アクセスを得て、創造的なユースケースを披露しています。顧客会議の準備中に、ユーザーはCodaを使って文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、BIレポートをまとめ、Snowflakeデータを統合しクライアントの360度のビューを形成できます。
Mehrotra氏は、「私たちの早期採用者は、Snowflakeに基づいた包括的なCodaアカウントプランにデータを整理しました。」と述べました。この統合は、アカウントチームにとって単一の真実の源を提供するだけでなく、販売者が特定のアカウントニーズに基づいてカスタマイズされたワークフローを作成できるようにもします。
Codaはまた、社内でこの統合を利用し、リリースドキュメントや週次レポート、お客様へのアプローチのワークフローをリアルタイムで更新して提供しています。「チームの協力と同じ場所に最新のデータがあることで、私たちの整合性が大幅に向上しました。これはSnowflake Packによって可能にされています。」とMehrotra氏は言いました。
今後、両社はAI機能を取り入れてこの統合をさらに強化する計画です。詳細は限られていますが、SnowflakeはCodaの既存のAI機能とSnowflakeの強力なAIサービス(LLMアプリサービスのCortexを含む)を活用した共同製品の開発を示唆しています。「私たちは、SnowflakeとCoda間の構造化データと非構造化データの統合を進め、企業チームがデータに基づいて行動できるようにしています。」とMehrotra氏は結論付けました。