Otter.aiが新機能「Meeting GenAI」でミーティングインテリジェンスを向上
サンフランシスコに本社を置くOtter.aiは、人気のある会議プラットフォーム(Zoomなど)と統合したAI音声転写サービスを提供しています。2023年6月には、Otter AIチャット機能を導入し、ユーザーは特定の会議に関する質問をしたり、要約を受け取ったりできるようになりました。
新しい「Meeting GenAI」機能は、個々の会議だけでなく、アカウント内のすべての会議の転写から情報を活用することを可能にします。ユーザーは複数の会議の要約を取得し、重要なポイントを質問したり、次のステップを特定することができます。さらに、AIチャット機能はOtter Channelsでも利用でき、組織内の複数のユーザーとの対話を円滑にします。
「新しいAIチャットを使えば、会議データベース全体に問い合わせができます」とOtter.aiの共同創設者でCEOのサム・リアン氏は述べています。「あいまいな質問をしても、Otterがそのトピックについて話し合った会議を特定し、答えを提供してくれます。」
AIチャットをもっと協力的に
「Meeting GenAI」アップデートは、複数のユーザーがグループチャットでAIと対話できるように、コラボレーションを重視しています。Otter Channelsでは、ユーザー同士が会話をしながら、Otter AIに追加のインサイトを求めることができます。
「通常のコミュニケーションはそのままで、いつでも『ねえ、Otter、営業の電話について質問がある』と言えば、Otterがそのチャネルで全員に応答します」とリアン氏は説明しました。
リアン氏は、Otterチャネルのコラボレーション機能をSlackなどの既存のコラボレーションツールと補完的な関係にあると捉えており、Slackがテキストコミュニケーションに優れている一方で、Otterは音声と検索可能な会議転写に焦点を当てていると強調しました。
継続的なAI革新
OtterはAI機能の進化に取り組んでいます。リアン氏は、AIチームが要約の質を大幅に向上させ、ユーザーのフィードバックに基づいてプロセスを洗練させることで、会議から価値のあるインサイトを生成する支援に努めていると述べました。会社は独自のモデルを開発し、音声転写プラットフォーム内で既存のものを微調整しています。
AIの誤情報生成のリスクを軽減するために、Otterは言及された名前や会社、用語が元のコンテンツに追跡できるようにしています。
会議でのプロアクティブな貢献
今後について、リアン氏は、Otter AIが会議中にリアルタイムで関連情報を提供し、積極的に貢献する未来を描いています。これにより、Otterはディスカッションに参加し、音声による質問に応じたり、適切なタイミングでインサイトを提供したりできる存在となるでしょう。
「有用な情報やインサイトを提供できる機会を検知した際には、プロアクティブに関与できるようになります」とリアン氏は述べています。「Otterはライブディスカッションに積極的に参加できるチームメンバーになるでしょう。」