MyShell、OpenVoiceユーザー向けのCrypto-AIプラットフォーム強化のために1100万ドルの資金調達を実施

MyShell：16百万ドル以上の価値は本当か？

MyShellは、ユーザーがテキストベースのチャットボットや「AI彼女」を作成するための生成AIプラットフォームとして注目を集めています。最近、Dragonfly、Delphi Ventures、Bankless Ventures、Maven11 Capital、Nascent、Nomad Capital、OKX Venturesから1100万ドルのプレSiriーズAラウンドを調達し、昨年の560万ドルのプレシード資金に続き、合計で1660万ドルの資金を獲得しました。

シンガポールと東京を拠点にするMyShellは、ユーザーが生成したボットを作成できるAIプラットフォームとして昨年、その名を広めました。2024年初頭には、オープンソースの音声クローンモデル「OpenVoice」を発表しました。ユーザーは、Web、Discord、Telegramを通じてMyShellのチャットボットと対話できます。

MyShellでは、ユーザーはMyShellが開発したボットやコミュニティ製のボットとテキスト、音声、アニメーション動画チャットを楽しめます。ユーザー自身がボットを作成し、インタラクションを駆動するAIモデルを選択することも可能です。最近のビデオインタビューで、MyShellのCEO兼共同創設者のEthan Sun氏は「私たちの使命は、さまざまなAI基盤モデルのオープンな発展を進めることです」と述べました。

MyShellは、OpenAIのGPT-3.5/4と自社の「ShellLLM」とのAPI統合を行っており、MyShellが費用を負担しています。「ShellLLM」は、小説、映画、アニメ、テレビ番組から学習した幅広いプライベートデータを使用して、ロールプレイのリアリズムを高めています。Character AIやOpenAIのGPT Builderと同様に、MyShellは独特の個性、アイデンティティ、応答スタイル、専門性を持つチャットボットを容易に作成できるプラットフォームを提供しています。

ブロックチェーンの新たな試み

MyShellを他のプラットフォームと差別化する要素は、自社独自のブロックチェーンベースの暗号通貨システムです。ユーザーは「Shell Coin」と「$SHELL」トークンを取得でき、将来的にはプレミアム機能の購入やチャットボットクリエイターへの報酬に使用される予定です。

MyShellでボットを作成するには、にサインアップし、「Workshop」タブに移動して指示に従い、自分オリジナルのAIチャンポットをカスタマイズします。プラットフォームはクリエイターにトークンで報酬を与えることを通じて、彼らの創作を奨励します。

また、MyShellは、ユーザーのボットが多くのエンゲージメントを得た場合には追加のトークンでクリエイターをインセンティブ化し、カスタム GPTビルダーに収益を共有するOpenAIのGPTストアを彷彿とさせます。MyShellは、フィアット通貨をチャットボットのプロモーションに充てること、ユーザー向けのサブスクリプションプランを提供すること、人気のAIチャットボットへのトークン投資に対して手数料を課すことによって収益を得る計画です。

AI彼女、著作権キャラクター、そして生産性ツール

これまでのところ、MyShellは「AI彼女」の制作や、「ブレイキング・バッド」のウォルター・ホワイトや「リック・アンド・モーティ」のリック・サンチェスなどの著作権保護されたキャラクターに基づくユーザー生成チャットボットの開発に注力しており、テキスト、アニメーション動画、音声でのインタラクションが可能です。創設者たちが作成した最初のMyShellチャットボット「Samantha」は、2013年の映画『Her』に登場するAIアシスタントにちなんで名付けられました。

AI彼女にフォーカスすることやその結果としての性差別的または非人間的な影響に懸念の声がある中、Sun氏は「キャラクターは私たちのプラットフォームで利用可能な多くのAIアプリケーションの一部に過ぎません」と応じ、NSFWコンテンツのトグルを提供していることを強調しました。

加えて、MyShellのウェブアプリは翻訳、心理療法、ロゴデザイン、履歴書の批評、コーディング、占い、タロットリーディングなど、さまざまな機能のためにユーザー生成チャットボットを推進しています。

百万を超える登録ユーザーと5万人のクリエイターを抱えるMyShellは、最近の資金調達を活用し、オープンソースの基盤モデルを強化し、AIクリエイターを支援し、民主的なAIプラットフォームを育成し、オープンソースコミュニティを支援することを目指しています。