AIチャットボット「Perplexity」がウェブパブリッシャー向けの収益共有プログラムを発表
来月、AIチャットボット「Perplexity」がウェブパブリッシャーのための収益共有プログラムを導入することを、VB Transformで発表しました。Perplexityのチーフビジネスオフィサーであるドミトリー・シェヴェレンコ氏は、この取り組みがPerplexityプラットフォーム上での検索クエリに広告を統合するものであると明らかにしました。「このプログラムは、これまでにない収益共有の仕組みです」とシェヴェレンコ氏は述べました。「もし出版社が私たちが広告で収益化する答えのために情報源を提供すれば、その収益を共有します。」
収益共有モデルは、無料版のPerplexityと有料のPerplexity Proサービスの両方に適用されます。パートナーは、結果の横に表示される広告ごとに収益の一部を得られ、彼らのウェブサイトが回答に参照されれば報酬を受け取ることができます。
Perplexityは、質問と回答の結果に対して広告を実施する計画を4月に発表していました。シェヴェレンコ氏は、プラットフォームでの広告が「次の四半期に開始される」と述べました。この収益共有プログラムは、「素晴らしいトップティアの出版社」とともにスタートし、メディア組織に限らず、WordPressサイトやニュースレターを持つ個人の貢献者にも開放されます。初期のパートナーに関する詳細はまだ発表されていません。
Perplexityは、急成長するユーザーベースと6,300万ドルの最近の資金調達ラウンドで評価額が10億ドルを超えた一方で、いくつかの批判にも直面しています。Forbesは著作権侵害を主張する訴訟を提起し、Wired誌のrobots.txtファイルからのオプトアウト要求を無視しているとの指摘もあります。Nieman Labsの報告によれば、PerplexityやOpenAIのChatGPTなどのチャットボットは、不正確なリンクを生成することが多いとされています。
しかしシェヴェレンコ氏はこれらの批判を退け、「侵害の主張は不正確であり、Perplexityは常に回答の出所リンクを提供してきた」と強調しました。さらに、収益共有プログラムの開発は、潜在的なオプトアウト違反に関する批判が表面化する前から始まっていたとのことです。「集約と出所の問題は、AIが登場する以前から存在し、17世紀の初期の出版業にまで遡ります。AIはこれらのダイナミクスを根本的には変えません。重要なのは、Perplexityは独自の基盤モデルを訓練しておらず、インターネットからデータをスクレイピングするビジネスではないことです」と説明しました。